愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

日本認知症予防学会に参加して

山下 英美 [作業療法学専攻]

9月22日(土)~24日(月)の期間で、東京で第8回日本認知症予防学会が開催されました。これまでの2回は参加のみでしたが、今回は口述発表をおこなって来ました。普段あまり関わることのない園芸療法士の方とも意見交換ができ、大変勉強になりました。認知症予防に対する関心は高いようで、日曜日の時点で約1300人の参加者があったとのことです。
 
認知症予防の考え方は様々ありますが、認知症になりかけの時に落ちる機能を鍛えておくと良いという考え方があります。その機能のうちの1つに計画性があります。料理を例にすると、食べるときに温かいものは温かく、冷たいものは冷たくというように、全てのものが適温で出せるようにさかのぼって段取りを考えて準備を進めていくということにチャレンジすると、この機能が鍛えられます。
学生の皆さんにとっては2つの科目レポートの提出期限を考えながら同時に少しずつ進めておくといったことになるでしょうか。でも1つやり終えてから取り掛かろうとして、時間切れになりそうになってあわてたということはありませんか?2つのことに同時に注意を向けることも、脳を活発に働かせる効果があります。若いうちから脳を活発に働かせて、認知予備能(認知機能の予備力)を高めておくと、認知症になりにくいという考え方もありますから、学生の皆さん、2つ(以上)のことに同時に注意を向けながら、計画的に物事を進めてくださいね。

しかし、認知症の予防にこだわりすぎると、すでに認知症になった人や、これから認知症を発症する人、そしてそのご家族を排除してしまうことになりかねません。認知症は誰でもなる可能性があり、皆さんが風邪をひくのと同じです。風邪をひかないように予防はしますが、ひいてしまった人を責めたりしませんよね。ですから、認知症になっても安心して暮らせるよう、認知症への理解を深め、認知症の人に優しいまちを作っていきたいですね。

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