愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

「ファウンデーション(基盤)の強化」

石川 清 [学長]

 学生の皆さんは、日頃、レポート、試験の準備などやらなければならないこと、気になっていることが沢山ある時、どのように対処していますか? 時には、やることがいっぱいあって、憂鬱になり、やる気がなくなり、本当に大切なことができなかった経験はありませんか? 
 人はある目標を達成しようとするとき、様々な要因によって目標達成が妨げられますが、これを上手くコントロールしてモチベーションを維持することが大切です。
 コーチングで学ぶスキルの一つにファウンデーション(基盤)があります。人がある目標を達成しようとするとき、このファウンデーションが非常に重要な意味を持っています。そこでこのコラムでは、ファウンデーションについてお話をしたいと思います。

ファウンデーション(基盤)とは?
 人は様々な要因によってエネルギーを消耗し、目標達成が妨げられます。例えば、やる気がなくなる、気が変わるなどの内的な要因もあれば、健康問題、家族問題、経済的な問題など外的な要因、さらには事故や災害など個人の力ではどうにもならない事柄も含まれます。新たな行動を起こすにはその原動力となる十分なエネルギーが必要となります。これは言い換えれば、行動を起こすための"基礎体力"に相当します。これがないとたとえ強い意志を持っていてもそれを実現することはできません。この基礎体力に相当するのがファウンデーション(基盤)です。

ファウンデーションを強化するには?
 ファウンデーションを強化するということは、目標達成を妨げる様々な要因に影響されない基盤を創るということです。日々の運動で筋肉を鍛えるのと同様、日常的な取り組みによってファウンデーションを強化することができます。それには主に3つの取り組み、①ライフバランスを整える、②未完了を完了させる、③ネットワークを構築する、が重要となります。

①ライフバランスを整える
 人が健康で意義のある生活を送るためには4つの領域をある程度のレベルに保つ必要があります。4つの領域とは、身の回りのこと、経済的なこと、健康、人間関係です。これらをバランスよくコントロールできないと、エネルギーを消耗し生活のバランスを失うことになります。ライフバランスの状態を把握し、それを整えることによってファウンデーションを強化することができます。

②未完了を完了させる
 未完了とは一言で言うと"気がかり"です。やろうと思っていながらやっていないこと、やめようと思っていながらやめていないこと、あるいは過去に何か引っかかること、などが該当します。未完了が多いとエネルギーが未完了の完了にばかり向かってしまい、目標達成に必要なエネルギーがなくなります。1つひとつは日常の些細なことであっても、突然意識に上ってきたりして、集中力とエネルギーを消耗することになります。未完了を完了させると、無駄なエネルギーの消耗を防ぎ、エネルギーレベルを上げ、達成感、爽快感、自信など目標達成への原動力に繋がります。

③ネットワークの構築
 ネットワークを通してファウンデーションの強化を図ることができます。ネットワークとはいわゆる人脈で、人は多くの人とコミュニケーションを交わす機会を持つことで、問題解決や目標達成に向けて多くの視点を持つことができます。日頃から多くの人とコミュニケーションができる環境を構築することが、ファウンデーション強化に繋がります。自分が持っているネットワークの中に、自分のブレーンになってくれそうな人や様々なことに関するスペシャリストがいれば、より強固なネットワークとなります。コミュニケーションの良い人は、自ずと強固なネットワークを持っていることになります。国家試験対策ではこのネットワーク構築が不可欠です。

 私は、ライフバランスを整えたり、ネットワークを構築することで、日頃からファウンデーションを強化することを心掛けていますが、特に、未完了の完了には気を付けています。メールや手紙の返事はすぐに書く、気になっていることですぐにできることは極力すぐに片付ける、そして、簡単に完了できるものから完了する、そうすると、最後に残ったものが大変な課題であっても、意外と取り組みやすくなります。
 皆さんは、これから進級試験、国家試験、卒業研究などいろいろ大切な課題に取り組まねばなりません。そのためにも自分自身のファウンデーションを強化しておく必要があります。さて、皆さんは、そのためにまず何に取り組みますか?

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