愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

「集団のちから」

松田 裕美 [作業療法学専攻]

 先週からオンライン授業が始まりました。授業を受ける側にとってもする側にとっても慣れない中での形態ですが、私としては「なんとか一週間乗り越えた・・・」という印象を持っています。授業を通して学生さんからのコメントを見ていると友達と連絡を取り合いながらオンライン授業に臨んでいる様子が伺え、学習には自分自身の力以外の要素も大きく影響すると感じました。
 単純に勉強をすること、知識を得ることは一人でも行うことができる作業だと思います。しかし多くの人が時間をかけて通学し、勉強していることを考えると学習の場は社会と繋がる場でもあるのだと改めて実感しました。
 これは我々が対象とする人たちにとっても同様であり、特に集団で治療を行うことが多い精神科では、セラピストと対象者との関係だけでなく対象者同士の関係や同じ空間で作業をする人々の影響なども治療の構造に含まれると考え介入を行います。
 今回の対面でない授業を通して、対面する良さや対話する大切さについて考えることがこれらの学習にとってプラスの要因となっていくと信じ、この状況と付き合っていけたらよいなと思います。

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