愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

「変化か進化か」

臼井 晴信 [理学療法学専攻]

春は変化の季節ですね。

私も気持ちを新たに・・・・と思っていたら、今年はそれどころではありませんね。

すさまじい勢いで状況が変化しています。
そして、それに何とかついて行こうと必死に私たち、というか人類も変化しています。

今まで当たり前にできていたことができなくなり、
新しい状況に対応を迫られます。

どんなことが起こっても時間は過ぎていくので、その時間を無駄にするわけにはいきません。

今やってはいけないことは我慢しよう。
今やれることをやろう。

誰もがそう思っている(思っていてほしい)のではないでしょうか。

大学でもこの状況での最善の対応策は何なのか、
それを今必死に考え、必死に準備をしています。

そうしているうちに、だんだんとこの状況が楽しくなってきました。
そうです。「変化」することは本来楽しいことなのです。

人間は生まれて1年が最も変化します。
発達とともにどんどん世界が広がり、毎日毎日楽しくてしょうがなかったですよね?
誰も覚えていませんが。

長い人生、1年と言わず、ずっと変化し続けたくないですか?

進学や進級によって学生の皆さまは新たな挑戦が待っていますが、
今年は、私たち教員にとっても新たなことに挑戦するまたとないチャンスです。

こんなに大学を挙げて新しいことに挑戦する機会なんて、もう二度と訪れないでしょう。

このチャレンジを乗り越えたら、きっと新しい世界、新しい大学が待っているのだと思います。

さて、私たちはWeb上でできる限りスバラシイ授業ができるように準備をしていますが、
大学は「主体的に学ぶ場」です。それは高校までとは明確に異なります。

大学の授業では、その先学ぶ多くのことのほんの僅かしか教えられません。

私が大学4年間で印象に残っている授業は、正直一つもありません。
ただ幸せなことに、大学で「自ら学ぶこと」はどういうことかを学びました。
そして「自ら学ぶこと」こそが本当に楽しいことだということを学びました。

授業が分からないとか、つまらないとか、そんなことを言っているうちは、
自分で主体的に学ぶことはできていません。
学ぶ準備もできていないかもしれません。

私も学生の時はヨダレを垂らしながら居眠りをしていましたが。

従来の面接授業に比べ遠隔授業では、より「主体的に学ぶ」ことが求められます。
大学が本来目標とする学習に近づいていくのではないでしょうか。
一つでも二つでも楽しい学びを自ら発見できると良いですね。

新型コロナウイルスの流行がなくても、多くの大学では遅かれ早かれ遠隔授業が取り入れられていました。それが早まっただけです。

「コロナ後の世界」は今までと全く違うものになると言っている人もいます。

私もそう思います。もう過去には戻れません。

「変化」を「進化」にできるかどうかは自分たち次第です。

今この状況でできることを一生懸命やりましょう。
学生が今できることは学ぶことです。
教員が今できることも学ぶことかもしれません。
自分と自分の大切な人たちの健康を守りながら。


今、きっと私たちは進化の真っただ中にいるのだと思います。

でも、、、
やっぱり学生のいない大学は寂しい。。
大学のキャンパスも何だか老けこみました。


また元気に会える日を楽しみにしています。

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