教員紹介

リハビリテーション学科 理学療法学専攻

准教授

臼井 晴信
うすい はるのぶUsui Harunobu Ph.D.

[学位・医療資格]
博士(リハビリテーション科学)
Doctor of Rehabilitation
Science, Ph.D.
修士(リハビリテーション科学)
Master of Rehabilitation
Science
学士(理学療法学)
理学療法士
[研究分野]
予防理学療法学
心臓リハビリテーション
運動生理学
行動医学

プロフィール

学歴
2009年聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部卒業 学士(理学療法学)
2013年聖隷クリストファー大学リハビリテーション科学研究科博士前期課程修了 修士(リハビリテーション科学)
職歴
2009年市立御前崎総合病院 リハビリテーション科
2014年社会福祉法人十字の園 細江デイサービスセンター
2016年愛知医療学院短期大学リハビリテーション学科理学療法学専攻(現職)
資格(国家資格・団体認定資格)

理学療法士、認定理学療法士(呼吸)、福祉住環境コーディネーター2級

自己紹介

大阪府に生まれ、滋賀県のびわ湖のほとりで育ちました。
「びわ湖のアユは外で育つ」と言われているように、大学からは静岡県へ行き、
そのまま静岡県の病院に就職しました。ちょっと成長したので、びわ湖に少し近づいて愛知県にやってきました。
でもまだまだ学びたいことも、やりたいこともたくさんあるので、びわ湖に帰る日はずっと先かもしれません。
性格は楽天的で大ざっぱです。研究室が散らからないように気を付けます。好きなことは食べることと旅行です。

私の専門分野は心臓病や呼吸器疾患、糖尿病などを扱う内部障害の理学療法です。
講義も内部障害に関係する講義を主に担当します。
その他、予防に関する理学療法(生活習慣病の予防と心血管疾患の再発予防)や行動医学(ひとの心理や考え方が行動にどのような影響を及ぼすのか)も研究テーマの中心にしています。
「金の卵を産めなくても、自分にしか産めない緑の卵を産むニワトリになる」が座右の銘です。自分らしい研究、自分らしい教育を目指し、アイデアを出して実行していこうと思います。
そして学生さんの自分らしい色を引き出せるような教育を心がけます。

PLOSONE誌に掲載された英論文「The very low-frequency band of heart rate variability represents the slow recovery component after a mental stress task」

以下、和訳した内容です。

【題名】「心拍変動の超低周波領域成分はストレス課題後の遅れた回復を示す」

【要約】
心電図から測定できる自律神経活動の指標には、高周波(HF)、低周波(LF)、超低周波(VLF)の周波数帯の成分があります。HFは副交感神経の指標、LFとVLFは副交感神経と交感神経両方を表す指標といわれていますが詳しくはわかっていません。この研究はVLFがどのような指標なのかを明らかにしようとしています。心理ストレスなどの刺激によりHFもLFもVLFも変化します。研究では20分間ストレス課題を行い、課題前から課題後2時間の間、自律神経活動を測定しました。研究の結果、HFやLFはストレスがなくなった後、すぐに回復しました。しかしVLFはストレスがなくなった後も2時間かかっても回復しませんでした。VLFという指標ではストレスなどが身体に長時間にわたって及ぼす影響を評価できるのではないかと考えています。

【在学生の皆さんへ】
内部障害、国家試験学習用動画チャンネル
主に循環器・呼吸器に関して解説したスライドショーを動画にしたものです。内部疾患系障害理学療法学の講義用に作成した動画ですが、日々の学習、国家試験対策などに自由に閲覧してください。

研究内容

キーワード:身体活動量,自律神経活動,脳血管障害再発予防,行動医学,心房細動

●脳血管障害再発予防に関する評価法と介入法の研究
●身体活動量を効率的に増やす研究
●自律神経活動を用いた理学療法評価を開発する研究
●心房細動症例に対する運動療法に関する研究

主な業績

担当教科

教養基礎科目教養演習
専門基礎科目運動学Ⅱ
専門科目内部疾患系障害理学療法治療学
内部疾患系障害理学療法治療学実習
理学療法評価法
理学療法評価法実習
物理療法学
物理療法学実習
地域理学療法学実習
理学療法特論Ⅴ(呼吸)
卒業研究
総合演習
専攻科内部疾患系障害リハビリテーション論

受験生の皆さんへ

 中学生のころ、まだ理学療法士という仕事を知らなかった私は、「人と関わる仕事がしたい」ただそれだけで看護師になりたいと思っていました。進路についていろいろ調べていると理学療法士という仕事があることを知りました。どうやら、看護師よりも理学療法士の方が患者さんと一緒にいる時間が長そうだな。そういう動機で理学療法士を目指しました。
 働いてみると、思った通り仕事はとても楽しいものでした。ですが、学ぶことがたくさんたくさんあることに気付きました。一生学び続けてずっと成長し続けることができる。そして学んだことで対象者の手助けができる、本当に魅力的な仕事だなと思っています。理学療法士の楽しさを存分に伝えられるような教育を心がけます。学校でお会いできるのを楽しみにしています。

在学生の皆さんへ

 理学療法士は多くの人と長い時間を過ごせる仕事です。その分、対象者や他の職種の人、その他関わる人のことをどれだけ尊重できるかが大切です。社会は多様化しています。いろいろな人がいて、それぞれの人が自分らしさを持ち、お互いに認め合って生きています。
 学校で過ごす時間はとても短いですが、学生同士や教員とともに学び、尊重し合ってお互い高め合いましょう。そして、卒業した後も学校や職場という枠にとらわれずに、世界へ目を向けて一緒に冒険しましょう。

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