愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

「第33回全日本大学女子野球選手権大会」

齊藤 誠 [理学療法学専攻]

今年度も本学女子野球部は全日本大学女子野球選手権大会に出場しました。
全日本大学女子野球選手権大会とは、毎年の夏に富山県魚津市で開催される女子大学生の軟式野球大会であり、今年で33回目の開催となりました(大会の概要や歴史などは公式ホームページ http://spo-uozu.com/jyakyu/ をご参照ください)。
私も昨年度に引き続き、2年連続でチームスタッフとして参加してきました。

本学は、残念ながら1回戦で敗退してしまいましたが、最後まであきらめず、懸命にプレーしていました。今回の経験から様々なことを学び、成長してくれることを期待しています。
また保護者の方や卒業生、在学生も応援に駆けつけてくれました。大勢の方からご支援、ご声援をいただき、誠にありがとうございました。

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さて、今回はリレーコラムであるため、本学野球部の取り組みについてもご紹介できればと思います。僭越ながら私見も述べておりますが、本学在学生や来年度以降の新入生が興味を持つきっかけになれば幸いです。

本学ではおなじみの女子野球部ですが、女性の野球人口は非常に少ないことが推測されます。現在、本学で野球部に所属している学生も半数以上が今までに野球やソフトボールを経験したことがない初心者です。

(野球に限らずかもしれませんが...)野球は、ルールが複雑であることや打つことや守ることに高い技能が必要となることなどから、特に未経験者と経験者との間に差が生まれやすいスポーツであると思います。

また、本学は部活に力を入れている大学ではないので、たくさん練習をして野球の技能を向上させることを目的に部活をしているわけではないです。

必然的に経験者と未経験者との間にある技能差は、どうあっても埋まることはありません。

そのような環境下で、本学は毎年のように大会に出場しています。
ただ、野球を楽しむだけではなく、部活動として勝利を目指す(競争する)ためには何が必要でしょうか。

未経験者が努力することで技能が向上することは、確かに素晴らしいと思います。しかし、文字通り短大という短い期間で勝利を目指すには、技能の高い者が、そうでない者をフォローすることが重要になると考えています。

努力すれば誰もが高い技能を身に着けられるわけでもなければ、誰しもが非常に高いモチベーションで部活動に取り組んでいるわけではありません。経験者が未経験者に対して強く叱責すれば雰囲気は悪くなりますし、未経験者を楽しませることだけを考えていると勝つことは難しいでしょう。それぞれの個人差を理解しながら、全体として何を目標に練習や試合に臨むか...社会に出た後に直面する様々な問題にも関連すると思います。
学生だけで議論を重ね、問題を避けるためではなく、問題を解決するためのコミュニケーション能力や、組織における振舞い方などの社会性を身に着けることができると良いのですが...

来月から秋のリーグ戦が始まります。
学生自身の力で一つ一つの問題を乗り越え、成長した姿をみせてくれることを期待しています。

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