愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

犬<ハル>に気付かされたこと

草川 裕也  [作業療法学専攻]

お盆が過ぎ、オリンピックは閉幕し、8月も残りわずかとなりました。
私は、お盆を自宅で過ごしましたが、その少し前に妻の実家にいってきました。
犬<ハル>の葬儀に出席するためです。

私は、実家で、虫や金魚や鳥を飼ったことはありますが、犬を飼った経験はありません。そして、私の飼った生き物たちは、なかなか長生きできず、私の生活や人生にしっかりと組み込まれる前にこの世を去っていました。しかし、妻の実家で生きてきた<ハル>は、17年間という長い人生を息抜き、妻や妻の家族の人生にしっかりと組み込まれています。実家での葬儀の様子から、その大切さや存在の大きさが本当によく分かりました。

私は、何か大切なモノを失うということは、大きな病気を患うことに似ていると思います。身体の機能を失うことは、その人の生活において大切な作業ができなくなることに繋がります。そして、大切なモノを失うことも、大切な作業そのものやその作業の機会を失うことに繋がると思うからです。どちらも「受容」していくことから始まり、新しい生活を構築していくことになると思います。そして、新しい生活を構築していくときに、強く関わるのが私たち、セラピストです。
学校で学ぶ通り、対象者・患者さんとの関わりがセラピストにとって大切なことは当たり前ですが、関わりの中で、何かを失ったとき、誰かを亡くしたとき、そして自分が関わった対象者が亡くなられたときにも、対象者やその家族、友人など周りの方に対して、セラピストとして何かできるのではないかと考えます。

簡単に考えられることではないですが、セラピストとしてできることを考えていきたいですし、皆さんにも考えてもらえたらと思います。

医療従事者としてこんな大切なことに気付かせてくれました。
<ハル>、ありがとう。

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