愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

教員リレーコラムを更新しました。「教訓を残せるように。 ‐記録する‐」

松村 仁実 [理学療法学専攻]

 新型コロナウイルスが猛威を振るっています。命を落とされた大勢の方々に、ご冥福をお祈りいたします。
 私自身は正直なところ、いつの間にか身の回りに来てしまったという感覚で、経験したことが無いことに対する漠然とした不安を感じています。
 ニュースで見聞きすることは、病気による健康面だけでなく、周辺の生活面や会社、国に及ぼす影響など計り知れません。私が感じる身の回りの影響としては、「マスクが買えない」、「学校の行事の縮小や中止」、「小中高校の臨時休校」などですが、加えて先が読めないことに対する不安というものがあります。
 今は国から出される指針や方針に、対応を迫られたり、変更を余儀なくされたり、目先のことに対応することで精一杯です。対応方法がベターであるのか、評価できる方針であるのかを考える余裕はまったくありません。その時の最善を選択できるかに集中する時なのでしょう。
 ただし、この状況が落ち着いたときに、一連の中で生じた問題、対応方法やそのタイミングといったものを整理することが必要です。しっかり振り返ることができた時に、教訓として次に繋ぐことができるのだと思います。そのためにできることは、変化する状況に対応するとともに、対応内容やその時の考えも合わせて記録することでしょうか。これが、きっと次に活かされると思います。
 ただ、今回の出来事への対応を考える上では、過去の歴史からの教訓があるはずです。自分の状況を考えると、結局「自分が想定しないものは見えない」ということも分かりました。
 先が見えない、状況が読めない不安を抱える経験の真っただ中にいます。その中で今を振り返る時間を少しでも持てたことはありがたいことです。
 だらだらと書いてきましたが、このぶつぶつも記録の一片かもしれません。

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