愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

「実習あれこれ」

山下 英美 [作業療法学専攻]

今週から作業療法学専攻2年生の内、20名の臨床実習Ⅱが始まりました。そして、2月中旬から始まる臨床実習Ⅰに向けての面談を、1年生としています。
「実習の目標は?」「実習準備はどう?」といった話をする時、どれだけ実習のイメージが沸くか、自分の動きのシミュレーションができるかで、話し合う内容が具体的になるかどうかが異なってくるように感じています。
 
先日、ある学生さんと実習の振り返りをした時、テニスプレーヤーの錦織圭を例えに出してお話ししました。高校時代テニス部だったこの学生さんにとって、「精神論だけで錦織圭になれそう?」という問いかけは、分かりやすかったようで、「自分のフォームが分からないとだめですね」という答えが返って来ました。私はテニスに詳しくありませんが、フォームの違いを見る視点は"インパクトの際のラケットの面の傾き"とか"体の開き具合"、"手首のスナップの利かせ方"等々挙がるかと思います。この学生さんは、自分のフォームの動画を見たら、きっと私以上に錦織圭と自分の違いが分かり、どこをどう鍛えたら錦織圭に近づけるかが分かるに違いありません。

さて、作業療法士・理学療法士を目指す学生さんにとって、錦織圭は何にあたるかというと、実習先で出会う作業療法士・理学療法士の先生なのではないでしょうか。2年生そして1年生の皆さんが、憧れとする作業療法士・理学療法士に出会えることを願ってやみません。
私たち教員は、学生の皆さんに対して、フォームの違いを見る視点を、具体的に示していく必要があると思います。そして学生さん個々に合わせた練習メニューを一緒に考え、傍らで練習につきあっていけたらと思います。

3年生の学生さん達は、臨床実習で出会った理想の作業療法士・理学療法士に近づくための、学内最後の階段を登っているところです。目の前の勉強は、作業療法士・理学療法士として、臨床で働く自分に繋がるということをエネルギーにして、頑張って欲しいものです。

最後に、私たち教員も、臨床家として憧れとされるよう、日々を振り返らなくてはと思う今日この頃です。

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