愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

「10連休の畑作業から考えたこと」

横山 剛 [作業療法学専攻]

 平成から令和の元号に変わりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。この新しい時代でもどうぞよろしくお願いします。
 今年のゴールデンウィークは、10連休を過ごしました。元々私は、休日の過ごし方があまり上手でないので、この連休の過ごし方には気をつけるようにしました。そこでしばらく手をかけずにいた自宅の畑作業をしました。
 自宅の裏庭に1坪半ほどの畑があります。この自宅に引っ越してから念願であった家庭菜園を始めました。もう15年程前の話です。畑を作るにあたり、土を耕し、石やごみを取り除き、水はけをよくするために川砂や腐葉土を混ぜました。毎年春先には畑を耕し、肥料などを混ぜ込んできました。おかげで毎年畑に作物が実るようになりました。念願であった事をかなえるために近道はないのだと思わされました。
 昨年度の冬の日は、畑作業が滞りました。そのため種まきから育てていたネギは、雑草の生い茂る中に埋もれていました。この連休に雑草を抜いていくと、ネギはたくましく大きくなっていました。ネギは大変強くたくましい作物なのだと改めて思わされました。その後畑を耕し、根などをきれいに取り除き、石灰を撒き、肥料を混ぜました。ネギはすべて引き抜き、根元から切り、もう一度畑に植え付けました。これで今一度成長する事だろうと思います。私が育てたネギには違いないのですが、たくましく育ったのは、ネギの生命力とでもいうようなものによるのだとつくづく思わされました。またこの10連休で草取りをしなかったら、いつになるとも知れず雑草にネギはやられてしまったかもしれません。タイミングを逃すと、念願であったことを逃す可能性があることを思い知らされました。
 様々な植物はその時その場所でたくましく生きているのだと思います。寒い冬の間、誰の目にも留まらなくともたくましく生きてきたのだと思います。私たちもそのような生き方ができるのだと考えさせられました。またその生命力のような力を削がないように、必要な事はすぐに行動することが大切であると改めて考えさせられた10連休の畑作業でした。

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