愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

2018年度今年も木工作業を行いました

横山 剛 [作業療法学専攻]

基礎作業学実習は、作業療法学専攻の1学年学生を対象に開講しています。今年も基礎作業学実習で木工を行いました。5月22日(火)~7月24日(火)の期間の、10日間で行いました。課題は「各自でオリジナル本立てを作る」です。構想図・三面図、木取り図の作成、木取り、切断、かんな・やすりがけ、組み立て、塗装の一連の作業を行いました。
この一連の作業を行う中で学生たちに起った事は、「予定通りに作業がなかなか進まない」ということです。苦労して作成した設計図でミスを私に指摘されたり、のこぎりで寸法どおりの切断したつもりでも寸法が違ったり、かなづちでまっすぐに釘を打ったつもりでも釘の先がとび出したりする事が多く見られました。学生たちはが「心が折れそう」になることもしばしばあったように思われます。
私たちは、自身の力ではどうにもならないような事態に遭遇することがあります。それは天変地異(自然界に起こる異変、台風・地震・洪水など)などです。これらは普段の生活やもっと広く考えれば人生において、自分が望まなくても起こりうることです。自分には手におえないようなとき、「必ずしも自分の思い通りになるわけではない」という思いを受け入れて、他者の指導・支援を受けながらよりよいものを作り出していくようなことを始めることが大切だと思います。
学生が、何かしら先生から言われてしまう事を恐れずに、指導を受けながらよりよいものとなっていくよう、応援していくつもりでこの授業を行っています。これからもよろしくお願いします。

【学生の作品1】きれいな曲線に仕上げています。
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【学生の作品2】ユニークな設計です。壁に設置することができるようになっています。
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