教員リレーコラム

「作業療法の中心概念」

清水 一輝[作業療法学専攻]

昨年の8月OTPFの第4版が発表されました。 ・・・OTPFって何? と思う方が多いかと思いますが、 OTPFとは、Occupational Therapy Practice Framework: Domain and Process–Fourth Editionの略で、 日本語訳は「作業療法実践の枠組み:領域とプロセス 第4版」です。 OTPF-4はアメリカ作業療法士協会が、 作業療法士が関わる領域とそのプロセスを明確にするために作成されたもので、 作業療法の中心概念を示し、 基本的な考え方についての共通理解を構築するために作られました。 作業療法は一般の方にはあまり理解されていないのが現状です。 作業療法が認知されにくいのは、 作業療法士の中で作業療法の中心概念の認識が異なっていたり、 使う言葉の意味が異なっていたりすることも要因かもしれません。 多くの作業療法士がOTPFを理解することで、 作業療法の中心概念を共有することができ、 どの領域で働く作業療法士でも共通の考え方を持てるかもしれません。 そのように、作業療法の枠組みが明確になれば、 広く世間に認知されるようになり、 作業療法士が活躍する場を増やすことにつながるかもしれません。 そんなことを考えながらOTPF-4を読んでました。 作業療法士を目指す学生のみなさんもぜひ一度読んでみてください。
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