教員リレーコラム

「ちょっと壮大な話」

松田 裕美[作業療法学専攻]

本日(9/7)より前期の本試週間が始まりました。コロナ禍の影響で予定より一か月程度延期となり,「延期になってよかった」と思う方もいれば「予定通りやりたかった」という方もいた様ですね。一年生のOTには本試験に向けて学習の計画を立てるという目的で補習を行いました。 本試験の科目と範囲を羅列し,そこから一日の学習内容を記載していくという方法で学生の皆さんに実施して頂きました。毎週達成度や理解度を確認していく中で計画通りに実施できなかったという学生さんは多かれ少なかれ・・・でしたが,「そもそも計画の立て方がよくわからない」「計画を立ててもうまくいかない」と話す学生さんもおりました。 初めは「範囲を確認したのだからやるべきことは必然的に・・・」と思ってしまったのですが,科目と範囲を記載するという部分と比較すると,一日の学習内容を記載するという部分は自由度や抽象度が高く,人によってはどうしたらよいかわからなくなってしまったのかもしれないなぁ。じゃあ,一日の学習内容を明確かつ具体的に記載する(記載できるようになる)ためにはどんな工程が必要だろうか?同じ「わからない」という言葉でも段階は違うよなぁ。ってことは現状の自分の”理解度を理解する”工程を提示する必要があるのかもしれない・・・ このように考えた時,「あっ,私,作業療法してるな」とふと気づきました。作業療法の知識や技術を学生にどう教授するかを考えることと同様に,普段の生活の中に作業療法のプロセスを組み込んでいくということについても丁寧に伝えていかなければならないなぁと再認識しました(まだまだうまくは伝えきれないなと感じながら)。
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