愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

"ゆる~く"踏み出す

堀部恭代 [作業療法学専攻]

みなさんは何かをはじめる時,自分が作ったルールに負けて挫折したことはありませんか?
私は結構あります.例えば,「お酒を飲むのは週末だけにする」「毎朝30分歩く」「月に1本は英論文を読む」...
数え上げればきりがありません.

もうすぐ新年度ということもあり,良い習慣を身につけたいと思っていた私は,物事に継続して取り組むのが上手な
義夫さん(仮名)に,継続させるコツを伺いました.義夫さんは初老の男性で2年前に半身麻痺になられ,ご縁があって
訪問作業療法をさせていただいている方です.義夫さんはスムーズに歩けませんし,何を触っているかの感覚も殆どありませんが,訪問作業療法をはじめて間もなく,散歩や畑仕事を毎日のようにされるようになりました.

義夫さんが教えて下さったコツはこんな感じでした.
「やりたいときに,やりたい量だけやる(細かく決めない)」
「自分の満足だけを考える(人と比較しない)」
「こうでないとダメ,という考えを捨てる(万事,まぁいっか)」

いかがですか?しっかりと目標を立て,他者と切磋琢磨して,絶対に〇〇やるぞ!!という強い意志をもたないと継続できないと思っていた私には驚きでした.もちろん,作業の取り組み方は人それぞれですので,これが誰にでも当てはまるわけではありませんが,実践者が言われるのだから一理あるのだと思います.何かをはじめる時,気合い満々でとりかかるのも良いかもしれませんが,"ゆる~く"はじめてみるのも良いかもしれませんね.

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